aoSSWバナー

ストーリー

 誇り高い、デモ講和成立から数か月、
共和国の王城では、とある人物の発言から「東西和平の結実」を祝う祭りが企画されていた。
その名も「Bullet pinata」
国を挙げ、東西の民が全力で自らのお菓子をアピールするための弾幕祭だ。
そこでは、和平の英雄にも、ヤクザ組長にだって、無礼講、
唯一の禁止事項は「揉め事」のみ。

 飛行帆船がバラまいた祭りの告知を見て、
将来スターを夢見る、金平糖屋の看板娘「平糖 甘美」は心躍っていた。
「この祭りで目立つことができれば、店の評判も上がって、スターに一歩近づく!」

 来たる当日、猛スピードで出店の準備を終え、親の許しの元、意気揚々と祭りへ繰り出した。
東、西の境は完全に取り払われたような、温かな狂騒が彼女を包む。
今日、このハレの日を以て、この国はその境を完全に越えるのだろう。
何はともあれ、一日中楽しむことだけを考えよう!

この日、東西両国が越える「境」に、一体何が待っているのだろうか?
とにかく楽し気な、温かで、おちゃらけた弾幕祭システム。
そして、全ての過去と決別する、感動のストーリーを添えた、SSWシリーズ最終弾!!

キャラクター(新規キャラのみ=ネタバレのみの紹介です)

スターを夢見る少女「平糖 甘美」

種族:人間
菓子種族:金平糖


 東国の将軍ご用達の金平糖屋「平糖庵」の元気な看板娘。
16歳と、まだまだ幼いが、将軍はじめ、誰にでも明るく快闊にふるまうため、
王城内でも密かに噂される(良い評判)超絶いい子である。
昔見た「とある人物」の影響で、スターを夢見ている。

 彼女が5歳の頃、東国にサーカスが来たことがある。
サーカス団は、東西どちらの勢力にも属さないで済むため、柵の無い職として、結構人気だ。
それもそのはずで、サーカス団は主に「東西混血」の民の興行だからだ。
被差別であるはずの民が、己を道化と成し、東西全ての民を楽しませている。
そんな彼らが、甘美にはとても輝いて見えた。

咎人の光と常世の闇「須賀山 春黄」

種族:人間
菓子種族:山吹色のお菓子


 Bullet pinataの出店の視察に訪れていた、反社会組織「山吹組」の長。
この祭りでは、テキ屋として、部下たちに出店を出させていた。
また、祭りの治安を維持することも目的としていた。
腐れ縁のチョックに連れられていた甘美を見て「面白そうだ」と思い、勝負を持ち掛けた。

 彼女が運営する「山吹組」は、賭場経営で財を築いてきた組織である。
彼女の父の代、発足したての頃は、ただの相撲部屋だったようで、彼女はそんな父の影響から、
腕っぷしがものすごく強い。それでいて超切れ者なので、組織は彼女の威容により安定している。
大の賭け事好きで、度々新しい賭け事を考案している。「出た目の数を競い、負けた者はその差分殴られる」という
彼女の考えた「角力神楽」は、荒くれ者たちの精神安定剤として機能しているようだ。

継接ぎのボーダーデビル「石井 カメリア」

種族:人間

 「Bullet pinata」の開催を発案した、超人気サーカス団のアイドル。
祭りの最後にて、特別に参加者の挑戦を受けるスペシャルステージに登場した。
かつて、甘美に夢を与えた張本人である。
彼女は、全ての民が共存する世界を、誰よりも望んでいた。

 東西の混血として生まれた彼女は「菓子種族」を持たない畸形児だった。
それ故に、物心がつく前に両親に捨てられ、とある小さな見世物小屋に拾われた。
少ない公演の少ない収入で切り盛りされる小屋は劣悪で、彼女自身多くの苦難を強いられた。
唯一良くしてくれた「師匠」の不幸があり、小屋を抜け出した彼女は、独立し、自らの技芸を磨き続けた。
今このステージに立っているのは「目に見える奇跡」である。